「忙しくてなかなか時間が合わないけど、春休みに2人で思い出に残る旅行をしたい。でも、どこに行けばいいのか分からないし、せっかくの旅行で失敗したくない…」
そう思う方もいるかもしれません。
実は、春旅行を成功させるためには「静かに過ごせるスポット選び」「スムーズなプランニング」「カップル向けの宿選び」など、押さえるべきポイントがいくつかあります。
この記事では、社会人カップルにぴったりな春の旅行先や、1泊2日で満足できるモデルコース、貸切温泉のある宿、おすすめ体験、失敗しない旅行計画のコツまで、5つの視点からわかりやすく紹介していきます。
春旅行にカップルで行きたいおすすめスポット5選
「人混みを避けて、ゆっくり春を楽しみたいな」
そんなふうに感じたときこそ、旅先選びがカギになります。
静かに季節を味わえる場所を一緒に探してみませんか?
伊豆高原|桜と海を楽しめる静かなリゾート地
春になると、伊豆高原駅から続く「桜並木通り」がピンク色に染まります。その景色を歩いていると、まるで映画のワンシーンに入り込んだような感覚に。
私は以前、3月末に彼と訪れました。菜の花と桜が同時に咲いていて、風がふわっと吹くたびに桜の花びらが舞い、海の青さとコントラストをなしていた光景が今でも忘れられません。
都心から2〜3時間でアクセスできるのに、観光客がぎゅうぎゅうというわけではなく、のんびりできるのが魅力です。美術館や温泉宿も多く、「歩いて→見て→ゆっくり浸かって→おいしい食事」という完璧な流れが作れます。
軽井沢|春の自然とおしゃれなカフェでゆったりデート
冬の寒さがやわらぎ、春の訪れを感じられる軽井沢は、カップルにとって特別な時間を過ごせる場所のひとつ。
ある年の4月、桜と新緑の狭間の季節に訪れたとき、空気の澄んだ朝にモーニングコーヒーを楽しみながら、自然と会話が深まったのを覚えています。
旧軽井沢エリアにはおしゃれなカフェやセレクトショップが並び、ちょっと背伸びしたデートにぴったり。サイクリングでまわれば、2人だけの春の風景を次々に切り取れます。
志摩地中海村|フォトジェニックな街並みで非日常を体験
三重県の英虞湾沿いにある志摩地中海村は、地中海の街をテーマにしたリゾート施設。
「ここって本当に日本?」と思ってしまうほどの異国情緒あふれる建物と路地が広がっていて、どこで写真を撮っても絵になります。
私が行ったのはGW前の平日。人も少なく、白壁と青い屋根、石畳の道を歩きながら写真を撮る時間は、まるでヨーロッパ旅行のよう。宿泊もできるので、2人の記念日を過ごすにはぴったりの場所でした。
湯布院|貸切温泉で癒される2人だけの時間
九州エリアでおすすめしたいのが、大分県の湯布院。自然に囲まれた小さな温泉街で、春には由布岳を背景に桜が咲き誇り、町全体がどこかあたたかな雰囲気に包まれます。
一番印象的だったのは、貸切露天風呂のある宿に泊まったとき。夜、湯気の中で静かに語らう時間は、日常では得られない贅沢でした。
「忙しい日々のなか、ただ並んでいるだけで満たされるって、こういうことか」と思った瞬間でした。
嵐山|京都の春を満喫する定番カップル旅
王道中の王道ですが、やっぱり外せないのが京都・嵐山。特に春の渡月橋から眺める桜の景色は圧巻です。
私が訪れたときは、早朝のまだ観光客が少ない時間帯。静かに流れる桂川と、遠くの山にかかる朝霧、その下で揺れる桜。風情ある景色に自然と会話もやさしくなりました。
竹林の小径や嵐山公園、湯豆腐のお店など、2人で歩くだけで心が満たされるスポットがいっぱいです。
忙しい社会人カップルにぴったりな1泊2日モデルコース
「長期休みは難しいけど、週末だけでも旅行したい」
そんな社会人カップルにこそ、1泊2日旅の工夫が役立ちます。
少ない時間でも、深く充実した旅はつくれるんです。
東京発・箱根ゆったり温泉デートプラン
「1泊2日でもここまで癒されるのか」と思えたのが、箱根の温泉旅。新宿からロマンスカーで約90分。都内からのアクセスが抜群なうえ、自然・温泉・アートのバランスが絶妙です。
初日は箱根湯本でランチをしてから、強羅の温泉宿へ直行。チェックイン後は貸切風呂でのんびりし、夜は地元の旬の食材を使った懐石料理を堪能。翌朝は早起きして芦ノ湖の遊覧船に乗り、富士山をバックに記念撮影。
移動時間が少ない分、心の余白が広がるような、ゆったりとした旅になりました。
名古屋発・伊勢志摩グルメ旅コース
海とグルメを愛するカップルには、伊勢志摩がおすすめです。近鉄特急で約2時間。移動中も快適で、おしゃべりしているうちに到着します。
私たちが訪れたときは、まず伊勢神宮を参拝し、その後は「おかげ横丁」で赤福餅や伊勢うどんを味わいました。夜は海沿いの宿で、伊勢エビとアワビづくしの夕食に舌鼓。
2日目は志摩地中海村でフォトジェニックな散策。グルメと景色の両方が堪能でき、満足度の高い旅になりました。
大阪発・淡路島の自然と癒しを楽しむ旅
ドライブ好きなカップルなら、淡路島がぴったりです。大阪市内から車で約2時間、明石海峡大橋を渡る瞬間の景色はテンションが上がります。
春は菜の花やチューリップが島を彩り、フォトスポットも満載。私たちは淡路夢舞台やあわじ花さじきなどを訪れた後、海辺のカフェでまったり。夜はオーシャンビューの宿で、波の音に包まれながら眠りました。
1泊2日なのに、まるで1週間休んだかのようなリセット感が得られました。
時間を無駄にしない移動・宿泊・食事の最適化のコツ
短い旅では「いかにストレスなく動けるか」が重要。私が意識しているのは、以下の3点です。
まず、「現地到着後すぐに楽しめる場所を選ぶこと」。着いてからさらに1時間以上の移動があると、疲れてしまいます。
次に、「チェックイン前後の時間を有効活用すること」。荷物を宿に預けて観光したり、チェックアウト後に日帰り温泉に寄るなど、滞在時間を最大限に使う工夫を。
そして最後に、「夕食は宿でしっかり取る」。外で食べるのも良いけれど、時間や混雑の心配がない分、2人の時間に集中できます。
春におすすめのカップル向け宿泊施設とは?
「せっかくの旅行、宿の雰囲気にもこだわりたい」
そんな気持ちがあるなら、宿選びが旅の満足度を左右します。
2人の距離がもっと縮まる宿の条件を見ていきましょう。
プライベート重視!貸切風呂や個室ディナーがある宿
春の肌寒さが残る夜、露天の貸切風呂で肩まで浸かりながら交わす会話。
それだけで、普段は言えなかった気持ちがすっと出てきたりします。
私が軽井沢で泊まったある宿では、チェックイン後すぐに貸切風呂を案内してくれました。誰にも邪魔されない静かな時間は、非日常感に満ちていて、「あぁ、来てよかったな」としみじみ思えました。
また、個室でのディナーもおすすめ。コース料理を前に、周囲の目を気にせず向き合える食事時間は、何気ないやりとりが自然と深まります。春らしい旬の食材、たとえば筍や山菜を使った料理も、心に残る演出です。
記念日に最適!カップル限定プラン付きの宿
少し贅沢をしたいときや、記念日には「カップル専用プラン」がある宿を選ぶのが正解です。実際、彼の誕生日に利用した宿では、部屋に花束とスパークリングワインが用意されていて、驚かされました。
演出に弱い私は、感激しすぎて涙ぐんでしまったほどです。
また、宿によっては写真撮影サービスやホールケーキ付き、レイトチェックアウトなどの特典が含まれていることもあります。普通の旅を、特別な思い出に変えてくれるのがこうしたプランの魅力です。
雰囲気重視派におすすめのデザインホテル
「非日常」そのものを味わいたいなら、デザインホテルを選ぶのも一つの手です。
私が印象に残っているのは、熱海にある全室オーシャンビューのスタイリッシュなホテル。ベッドに横たわったまま、窓の外に広がる海と空のグラデーションを眺めていると、何もしていないのに心がほどけていきました。
こうしたホテルは、空間そのものが特別な体験を生んでくれます。おしゃれな内装や香り、音楽など、五感を刺激する環境で、いつもよりも少しだけ背伸びした大人の時間を過ごすのも良いものです。
宿の選び方で旅の満足度が変わる理由
旅というのは、どこへ行くかも大事ですが、「どこで眠るか」も同じくらい重要です。
疲れてチェックインして、部屋が暗くて古びていたら、それだけでテンションが下がってしまいます。逆に、清潔で心地よい空間が迎えてくれると、それだけで1日の疲れが溶けていきます。
私が実感したのは、「その宿に泊まりに行く」という目的で旅を組み立てるくらいの方が、結果的に旅全体の満足度が高まるということ。
春のやわらかな空気と相まって、2人の時間を包み込むような宿を選ぶことで、「また一緒に来ようね」と自然に言い合えるようになります。
カップル旅行で失敗しないためのポイント
「楽しみにしてたのに、なんか気まずくなっちゃった…」
そんな“旅行あるある”は、ちょっとした工夫で防げます。
今回は私の実体験も交えて、失敗しないコツをお伝えします。
混雑や人混みを避けるための時期と時間帯の選び方
以前、GWに京都を訪れたときのこと。どこも人、人、人で、移動するだけでクタクタ。会話も弾まず、結局「また今度にしようか」と早めにホテルに戻ってしまいました。
あのとき、「少し時期や時間帯をずらせばよかった」と心から思いました。
春の人気観光地は、やはり週末や祝日を中心に混みます。でも、平日の朝〜昼前に動くようにすれば、人混みをかなり避けられます。
たとえば、桜の名所に行くなら早朝が狙い目。空気も澄んでいて、2人で静かに花を見られる時間は、なによりも贅沢です。
旅先で気まずくならないスケジュールの立て方
旅先でありがちなのが「どこ行く?どうする?」と現地で迷って、微妙な空気になるパターン。私も一度、宿を出てから行き先を決めようとしてケンカになりかけたことがあります。
そのとき、「前日に少しでも話し合っておけば…」と後悔しました。
スケジュールは、ざっくりでOK。
「初日は観光メイン」「夜は宿でのんびり」「2日目は食べ歩き」など、流れだけ決めておくだけでも安心感が違います。
“予定通りにならないことを前提にしておく”のも、カップル旅行のコツだと思います。
知っておきたい予算と出費の落とし穴
旅費の感覚って、意外と人によって違いますよね。
私は以前、相手が食事にお金をかけたいタイプ、私は宿にこだわりたいタイプで、ちょっとしたズレがあったことがあります。
結果、お互いに「思ってたのと違うな」とモヤモヤしてしまったんです。
そんな経験から、旅行前に「だいたいいくら使うか」「どこにお金をかけたいか」を話し合うようにしています。
特に春は交通費が上がる時期もあるので、早めにチケットを取ることで出費も抑えられます。
また、旅先での出費(カフェ代・入場料・お土産代)も見落としがちなので、ざっくりでも予算に組み込んでおくと安心です。
雨の日でも楽しめるスポットを事前にチェックする
春は天気が変わりやすく、急に雨が降ることも珍しくありません。
私も以前、ピクニックを予定していた日が雨になり、「もうやることないね」とカフェで沈黙…という経験がありました。
それ以来、「雨の日プラン」も一応考えておくようにしています。
美術館や水族館、地元のカフェ巡り、温泉施設など、屋内で楽しめる場所をリストアップしておくだけでも、気持ちの余裕がまるで違います。
「晴れたら外」「雨なら中」と、柔軟に対応できる準備が、ふたりの時間を守ってくれると思います。
春旅行の思い出を彩る体験・グルメ・フォトスポット特集
「せっかくの旅行だから、写真も思い出もたくさん残したい」
そんなあなたにこそ、体験・グルメ・フォトスポットが大切です。
旅を“記憶”から“記録”に変えるヒントをお届けします。
陶芸・果物狩りなどふたりで楽しめる体験スポット
旅先での体験って、不思議と記憶に残りやすいんですよね。
私は以前、益子町で彼と陶芸体験をしたことがありました。初めてのろくろにドキドキしながら、形が崩れるたびに笑って、最後はお互いの湯のみを交換。家に届いた作品を見た瞬間、「また行きたいな」と思ったのを覚えています。
春なら、いちご狩りもおすすめ。甘いいちごを頬張りながら、「どれが一番大きいか競争しよう」なんて、子どもみたいに笑える時間が心を近づけてくれます。
春にしか味わえない季節限定のご当地グルメ
食べ物は旅の楽しみのひとつ。そして、春の味覚は特に“旬”がはっきりしているからこそ、特別感があります。
たとえば、京都では春限定の桜餅が人気。お店によって塩漬けの葉の香りが微妙に違って、食べ比べするのもまた楽しい。
また、淡路島の新玉ねぎはとろけるような甘さ。私は宿の夕食で玉ねぎのステーキを食べたとき、「こんなに主役になれる野菜ってある?」と驚きました。
“今しか食べられない味”をふたりで共有することで、旅の余韻がより深まります。
SNS映えするフォトスポットをエリア別に紹介
思い出を写真で残したいカップルにとって、背景選びも重要です。
例えば、志摩地中海村の白い壁と青い屋根は、本当にどこで撮っても絵になります。私が撮った写真は、そのまま結婚式のプロフィールムービーにも使ったほど。
また、伊豆の河津桜並木や、嵐山の竹林なども、春ならではの柔らかい光が入って、どんな写真も優しい雰囲気に仕上がります。
写真を撮ることが目的になってしまうと本末転倒ですが、「この瞬間を残したい」と思える場所があるだけで、旅が一段と豊かになるんです。
思い出に残るお土産選びのポイント
帰り際、「なにか記念になるものがほしいね」と立ち寄った雑貨屋で、彼が私に選んでくれたのは、小さな木のブローチ。
「春らしくて似合うと思って」と照れくさそうに渡されたあの瞬間、旅そのものがギュッと詰まったように感じました。
お土産って、単なる“モノ”じゃないと思います。旅の時間をふたりの部屋に持ち帰る、そんな“記憶のしるし”になるもの。
地元の工芸品、限定スイーツ、手作り体験で作った作品など、自分たちらしい何かを見つけてみてください。
まとめ|春のカップル旅行は「時間」より「質」で選ぼう
春は、ほんの少しの時間でも、ふたりの距離をぐっと縮めてくれる魔法の季節です。忙しい日々の合間を縫っての1泊2日旅行でも、場所選びや宿の雰囲気、過ごし方を少し意識するだけで、記憶に残る特別な時間になります。
今回ご紹介したスポットや宿、体験やコツは、すべて「ただ観光する」以上に、「一緒にいる意味」を感じられるものばかり。実際に体験してきたからこそ、どれも胸を張っておすすめできます。
無理に長距離を移動したり、予定を詰めすぎたりする必要はありません。
大切なのは、春のやわらかな空気の中で、「今、この時間をふたりで楽しんでいる」という実感を持てること。
次の週末、次の休み。ぜひこの記事をヒントに、あなたらしい春のカップル旅行を計画してみてくださいね。
――きっと帰り道には、「また来ようね」って自然に言いたくなるはずです。